精練とは
汚れや脂分を落とすために紡いだ糸は、石鹸水で30分煮ます。撚りを落ち着かせるためにも必要な作業です。
糸の重量の5%の粉石けんをといた水(糸が十分つかるくらいのたっぷりの水)に糸を入れ、なるべく強火で30分、ぐつぐつと煮ます。石けんが入っているので、吹きこぼれないよいうに常に混ぜる必要があります。
綿糸の糊付けについて
準備するもの
小麦粉 (コンスターチ、片栗粉など)
油 (オリーブオイル、椿油、ベビーオイルなど)
鍋 (底の厚いもの)
泡だて器
濡れタオル
温度計
小麦粉は糸量の10%
水は糸量の4倍が基本
油は1%と書いてある本が多いがそれほど必要ないと思う。
小麦粉を糸量の2倍の水で溶いて火にかける
油を入れる。
常に泡だて器でかき混ぜながら徐々に温度を上げていき、60度くらいになったらとろ火にする
常にかき混ぜていないとそこに固まりができる
75度以上を30分以上保つ(絶対に80度以上にしない)
最後に80度にまで液温を上げてすぐにぬれタオルの上に鍋を置く
(1時間くらい煮ると書いてある本が多い)
(1時間以上煮ると粘度が下がる)
これを元糊とする
単糸なら2倍の水を加える
双糸ならもう少し水が多くてもいい
太い糸の場合も水の量を多くする
糸によっては糊が必要ない場合もある
作る糊の量が少ない場合、初めから4倍の水で煮る方が失敗が少ない
糸は濡らしてからしっかり絞っておく
糊に漬ける
時々揉み込み、上下をひっくり返しながら1時間以上糊の中に漬けておく
しっかり絞ってから干す
糊を煮ている間は傍を離れない
舌切り雀の昔話には糊を煮ている間は傍を離れるなという教訓が含まれているそうです
糊付けは必ずカラッと晴れた日にする。