棉はもともと熱帯の作物ですが、和綿は、米棉に比べて小ぶりで早く収穫できるので、秋に涼しくなり、雨が多くなる日本でも、容易に栽培できます。また、肥料や水もそれほど多く必要とせず、害虫の発生も少ないので、農薬も必要ありません。

和綿(アジア面の一種)から紡いだ服は保湿性や保温性が高く日本の風土にあっています。

しかし、アジア綿は繊維が短く機械にかかりにくいので、今では長繊維の米綿がインドなどのアジアの国でも栽培されるようになりました。

日本でも、明治維新以降、機械化が進むと、和綿は商業栽培されなくなりました。

このような状況で、日本の気候風土に合った和綿の種を守ることが重要となっています。