新しい年が始まりましたが、コロナが収束するどころか深刻化を増しています。
日々接している高齢の両親・義父母のことを考えると、今しばらくはイベント・ワークショップはしないで過ごしたいと思っています。
むしろ、ガンジーが目指した原点に戻ることを提案したいと思うのです。
各自が自分の家庭と村(地域社会)で、それぞれの役割を果たすことで、暮らしを作っていき、そうすることで各地域が自立した社会となっていくことをガンジーは目指していました。
ガンジーはワルダという村を拠点にして、改革を進めていました。ワルダに集まってくる人たちに対しては、各自がどこかの村に出かけ、そこに根を下ろして、ワルダでやっていることをそこでやるようにと、助言していました。1ヶ所に集まって群れるのではなく、一人ひとりが自立した指導者となっていくことを願っていたのです。
古典を携えて僻村に入っていくことを勧めています。田舎に行けば、刺激はないかもしれませんし、友人もいなければ、寂しい思いをするでしょう。しかし、古典を読むことで古の人々との対話ができます。よい書物は友の代理となります。
今はオンラインで地球の裏側の人とも顔を見ながら対話ができるようになりました。私自身もその恩恵に浴していますが、そこにはまり込んでしまう危険性も感じています。ついついパソコンの前で、ネットサーフィンをしながら、思わぬ時間が過ぎていることがあるからです。
書物を1冊作るときには、何度も推敲を重ねます。ネット上にある言葉とは重みが違うはずです。何十年も読み継がれているものであれば、それだけの価値があるはずです。
農閑期に入って時間ができたので、私自身もガンジーの著書をもう一度読み直したいと思っています。
(『ガンジー・自立の思想』が入荷しました。)
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