服作りから始めては!

「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました」(津田 蘭子著・ワニブックス)という本があります。

堅苦しく考えずに、服を作ることができる本です。初心者にとって、服作りのハードルがほとんどなくなるような本です。

 

ガンディーの糸紡ぎの思想に出会って、糸を紡ぐところから、綿を育てるところから始めてきましたが、ワークショップを開いても糸紡ぎから先に進むのがなかなか大変でした。

糸紡ぎで止まってしまったり、服を作る代わりに、アクセサリーや小物を作る方向に向かったりして、衣類という必需品の自給を目指したガンディーの実戦からずれてきていたように思います。

もしかしたら、逆をやってきたのかもしれません。

歴史を振り返れば、まず、綿の栽培と糸紡ぎが廃れ、その後、手織り産業が終焉を迎え、洋裁をする人が減ってしまったのは最近のことです。

だから、いきなり江戸時代にジャンプするのではなく、昭和の技術を取り戻していくところから始めた方が良かったのかもしれません。

 

生地を購入したとしても、自分の体型・好みに合った服を自分で作ることができれば、それは大きなことです。自分で作った服は愛着がわき、長く着られるでしょう。また、作る喜びを味わうこともできます。

そして、慣れたら、機織り・糸紡ぎという順で進んでいくのが自然の流れのような気がします。

 

コロナウイルス のことがあって、糸紡ぎのワークショップを休止しています。また、最近では親の介護の問題も生じて、私自身に余裕がなくなっています。

今は神様から与えられたステイ・ホームの時間です。

一人一人が、家庭の中でできることをやっていく。それが「ガンジー・自立の思想」の真髄です。