感染爆発を起こさない経済活動とは

今は原点に帰るとき

 イベントをいっさいやらない日々が、当たり前となりつつあるこの頃です。義父母に両親と、80代を越えた老人4人と日々出会う生活をしていますので、今の私が優先すべきことは、可能な限り家にいて、自分自身が感染源とならないことだと思っています。

 ワークショップ再開を望む声があるのはありがたいことですが、糸紡ぎは自転車に乗るようなものです。自転車に乗るワークショップがなくてもみんな自転車に乗れるようになるなら、糸紡ぎのワークショップも本来は不要なのです。ワークショップの開催をガンディーが目指していたわけではなかったので、今は原点に帰るときだと、私は考えています。

 その原点とは、農業と手仕事を中心とした暮らしを実践することです。感染症対策としては、最善の暮らし方です。

 感染症対策か経済かと議論されていますが、感染爆発を起こさない経済活動のあり方にシフトしていくしかないと思うのです。

 

本当の地方創生とは

 地方創生として、いろいろな取り組みが行われてきましたが、観光客を相手にした商売が中心で、本当の意味での農村再建にはなっていなかったような気がします。コロナウイルスのために観光客を当てにしていた経済は大きな打撃を受けています。

 本当の地方創生とは何か、ガンディーに学ぶべきだと思います。

 

職業選択の自由は必要か?

 自給自足を提唱するガンディーの言うとおりにしたら、職業選択の自由が奪われるという反論があります。しかし、今年も我が家で子育てをしたツバメを見ていて思うのですが、ツバメのアスリート、ツバメのミュージシャンはいません。チケットを買ってもらって、それを生活の糧にしているツバメは存在しません。でも、空を飛ぶ姿はとても格好いいですし、そのさえずりは心を和ませてくれます。

 ツバメが自分で餌を捕まえて子育てに励みながらも、家の周りをぐるぐる回転したり、電線に並んで止まったり、遊んでいる時間もたくさんあります。だから、私たちも農業と手仕事に精を出して暮らしながらも、格好良くジャンプしたり、走ったり、歌ったり、踊ったりする時間を持てるのではないかと思うのです。

 

 江戸時代までは、人口の8割が農民だったと言われています。

 明治維新からまだ150年あまりしか経っていません。