ガンジーは、貧富の格差こそ最大の暴力だと考え、平等を実現することによって、非暴力の社会を築こうとしたのです。
「工業化されたインドとは、何百万もの人間が完全にこの国からいなくなることを意味します」byガンジーHarijan, 27-10-1933
「3億9千万人の死骸の上に1千万の人々が生きている光景には耐えられません。」(『ガンジー・自立の思想』地湧社p.164)
「工場労働者は一人で村で同じ仕事をしている少なくとも10人分の仕事を行っているというくらいのことは言っても大丈夫でしょう。つまり、仲間の村人10人を犠牲にしてこの工場労働者は、自分がした以上のものを得ているのです。このように、紡績、織物工場は村の人々から重要な生活の糧を奪っています。」(『ガンジー・自立の思想』pp.105-106)
平等を実現し、非暴力の社会を築くには、格差をもたらす機械に頼らず、糸紡ぎに代表される手仕事を通じて、すべての人に仕事を提供することだと、ガンジーは考えました。
「チャルカ(糸車)とそれに附随する産業は、うまくやれば、社会的なものも経済的なものも含めてあらゆる不平等を実質的に取り去ってくれます。」 byガンジー Harijan, 25-1-1942,